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2004年7月

「東北・地域産業おこしシンポジウム(秋田・由利本荘)」を開催し、燃える人により「まちおこし」の事例発表会を開催する。
「燃える人」の佐藤晃一さんが、2004年(平成16年)7月23日に「東北・地域産業おこしシンポジウム&第5回HYKK異業種交流フォーラム」を開催されました。
この中で、「地域産業おこしパネルディスカッション」が行われ、関満博先生、福間 敏さん、佐藤 利雄さん、会田 和子さん、吉田 孝さん、佐藤 晃一さんが参加しました。















以下の文章は、2005年9月の燃える人同窓会の時に、佐藤晃一さんが、近況報告としてまとめた資料です。

「燃える人の会」その後の活動

秋田県由利本荘市建設部建設管理課長 佐 藤 晃 一
(本荘由利産学共同研究センター元事務局長)

 平成15年9月17日、「地域産業おこしに燃える人の会」に参加できましたことは、私にとりまして大変、光栄なことでありました。「燃える人の会」は、改めて、活動のキーワードとしてきた「地域にねざす産学官連携の基盤づくり」と「地域の産業振興」の重要性を認識しなおす契機となりましたし、また、様々な取組をされている32人の皆さんにお会いすることができ、孤軍奮闘であっても人のネットワークにより問題解決の努力をされているお話しをお聞きし、大いに触発されました。
 当時、私は、秋田県立大学大学院(経営システム工学専攻)に在籍しており、修士論文発表のため9月22日から山口大学で開催された資源素材学会に参加した際、燃える人の会で知り合うことのできた島根県斐川町役場の福間 敏さんに、24日、会いに行きました。目的は、一部上場企業を含め20数社の企業を誘致した彼の実績の背景理由を確認したいの一念でありました。私の地域でも工業団地を造成するなど企業誘致のための基盤づくりなどを進め、秋田県の東京事務所に市職員を派遣するなど企業誘致活動に取り組んでいたところでしたが、思うような進展もなかったことから、福間さんに直々話をお聞きすることで、何らかの知見が得られるかも知れないと考えたからであります。
 実際、福間さんにお会いし、斐川町周辺をご案内いただきながら、車の中での彼の話を聞いていると、
斐川町の企業誘致成果は、町全体での企業誘致施策の体系化工夫もさることながら、彼自身の情熱と魅力がその根源と感じたところでした。
 このことは、当地域における企業誘致活動の展開の参考になるものと思い、彼の活動成果やその取組内容を、本荘由利地域の人々に紹介する機会を是非企画したいと考えたところです。また、福島県いわき市の会田和子さん、会津若松市の吉田 孝さん、岩手県花巻市の佐藤利雄さんの取組内容も含めて、地域に紹介できるのであれば、より有意義なものになると考え、地域の産学官ネットワーク組織である「本荘由利テクノネットワーク(HY-TecNet)」の幹事メンバーと相談し、HY-TecNetも16年度に設立5周年を迎えることから、関 先生や東北経済産業局本部局長もお招きし、翌年7月頃に「設立5周年事業」を開催しようということになり、準備に入りました。それが、16年7月23日に開催した「東北・地域産業おこしシンポジウム&第5回HYKK異業種交流フォーラム」であります。
 このシンポジウムには、本荘由利地域(HY)の企業、大学、行政関係者の他、北上地域(K)、釜石大槌地域(K)の異業種交流組織関係者も含め約230人より参加いただき、本部局長からの「地域産業おこしの視点と実践」、関 先生からの「地方小都市から日本を変える」のご講演につづき、前述「燃える人」5名の活動発表をベースにしながら、「地域産業おこしとは!」をテーマとしたパネルデイスカッションを組み入れるとともに、本荘由利・北上・釜石大槌地域との第2段階を迎えた今後のHYKK交流事業活動について討議する内容も組み入れするなどし迫力あるシンポジウムとなり、当地域にとって、強いインパクトを与えられたものとなりました。

 ここで、私事についての紹介になりますが、16年3月、苦悶しながら通った県立大大学院を何とか修了することができ、大学院での講義や修士論文に要したこれまでの時間を仕事の方に振り向けられるし、大学院で得た知識や先生方との知己を活かし、今まで以上に活動基盤の裾野を広げ、「燃える人」の名を損なうことの無いように努めなければならないと考えていたところ、人事異動対象となり、旧本荘市建設部建設課長に配置換えとなりました。
 これまでの活動と連続させ得る新たな配属先での自身の活動方針を、如何するか、随分と考えましたが、「活力ある産業地域の建設」ととらえ、立ち遅れている社会資本整備の充実が地域産業おこしに通ずると考え、これまでのソフト面での活動展開から、ハード面での活動展開へのシフトに過ぎないものと解釈することとし、これは一連の流れ、同一の次元に位置するものと考えたところであります。
 当地域では、平成19年供用開始を目指し、日本海沿岸東北自動車道岩城本荘間及び本荘仁賀保間の建設工事が急ピッチで進められております。漸く当地域も、高速交通体系へ組み入れられる見通しとなり、地域ポテンシャルが向上し、地域の様々な産業分野に大きな影響を与えるものと強く期待されます。日本海側は太平洋側と比較し、人、モノ、金、情報が行き交う基盤となる社会資本整備面で大きく不利であり、「地域産業おこし」の大きなハンデと考えますし、これを克服するため、新たな職務で努力しなければならないと考えたところです。

さて、平成17年3月22日、平成の大合併に伴い、本荘市と由利郡7町が合併し「由利本荘市」が発足しました。新市は、秋田県の南西部に位置し、人口約9万2千人、面積1,209.4km2であり県面積の10.7%を占め、神奈川県のほぼ半分の大きさであります。地勢的には、鳥海山と出羽丘陵に接する山間地帯、子吉川流域地帯、日本海に面した海岸平野地帯の3地域から構成され、市域内の交通手段は「車」であり、国・県・市道の整備水準は、必然、重大な関心事であります。

平成の市町村合併が、この地域でも現実のこととなり、新たな枠組みの中での地域間競争はより激化するものと考えられ、自治体の有様が問われる中で、如何に効果的、効率的行政組織、行政事務システムを構築するかが大きな課題になるもの考えられます。特に、面積的にも広大な市域の場合、有効な行政事務システムの構築は重要であり、このことに係わり、平成13年より秋田県立大学と共同研究をつづけてきた「統合型時空間地理情報システム」の構築に、今年度より本格的に着手しました。
GISシステムは、近年めざましく技術開発が進展し、全国の自治体にも多く採用される動向にあり、特異なシステムではなくなりましたが、東北ではあまり事例はないようです。

 GISを福祉分野に活用すべくシステム開発と関連端末機器の開発を目指した共同研究事業を、平成15年度地域コンソーシアム事業にエントリーし、残念ながら不採択でしたが、そのときの取組みが活かされて、秋田県初の由利本荘市としてのシステム構築の取組みにつながったものです。
 このシステム構築のための基本情報は、私の所属する建設部が所有する種々の地図データであり、
チームリーダーとなって8総合支所の若手職員とともに、取り組んでいるところです。
 また、大学院の修士論文テーマは、「循環型地域社会形成のための地域内連携構築に関する調査研究」でありますが、引き続き同じ職務であれば、秋田県の関係課も巻き込んでこの内容を具体化しようと目論んでおりましたが、異動となったことから直接当事者でもなくなり、如何にしてこの拙いレポートを活かしたらよいものかと思案しておりましたところ、幸い、県資源エネルギー課に私の知己の職員がおり、レポートを渡しながら相談を持ちかけたところ、16年度県予算にて具体的に調査することとなり、平成17年3月に「廃ポリエチレン活用ゴミ袋コミュニテイビジネス可能性調査報告書」がまとめられ、事業化に向けた取組みが継続展開されております。

 地域産業おこしは、一人の人間の力だけでは、到底為し得ません。様々な分野の多くの人が目標を共有し行動することで達成されるものと考えております。そういう意味で、当地域の「本荘由利テクノネットワーク」の存在は大きく、私も引き続き会員として、また「燃える人の会」の精神を大切にし、その事業活動に参画して参りたいと考えております。
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